伊東四朗さん    user.png 元白雲寮の住人
time.png 2023/04/25(Tue) 16:21 No.458

円周率千桁暗記の脳トレなどでも知られる喜劇役者で俳優の伊東四朗さんは、1937年東京生まれで現在85歳。彼の役者人生は喜劇役者の石井均(きん)さんが旗揚げした劇団「笑う仲間」から始まりました。芝居が好きで歌舞伎座や浅草、新宿、渋谷などの芝居小屋通いを続けていたときに、石井均さんの目にとまり「君もやってみないか」と誘われたのがきっかけだったそうです。1958年のことでした。今年2月のNHK「ラジオ深夜便」出演の際には、すでに就職先も決まっていたので、彼の声掛けがなかったらまったく別の人生を歩んでいただろうと、当時のことを述懐していました。

その石井均さん(1927~1997年)は1943年に「熊本逓信講習所」(「熊本電気通信学園」の前身)を卒業しています。当時彼が学んでいた校舎は現在の熊本市中央区白山にありましたが、1945年の戦災により焼失し、戦後別の場所に再建されました。なお当時の校舎があった場所には現在「熊本逓信講習所校舎跡地」の記念碑があり、次のような碑文が刻まれています。「熊本逓信講習所は大正十三年十一月/この地に独立校舎を建設し/爾来昭和二十年七月の戦災に因り/焼失するまで九州全域の郵便局及び/電信局要員の養成に当り/この間二万名近くの卒業生を/送り出している」と。
またしばらく前に観た新珠三千代主演の映画『かあちゃん結婚しろよ』(松竹、1962年)には、田村高廣、伴淳三郎、ハナ肇、犬塚弘、津川雅彦、倍賞千恵子、中山千夏などとともに、石井均さんも出演していました。

伊東四朗さん主宰による「伊東四朗一座」には、彼を喜劇の師と仰ぐ三宅裕司さん(1951年~)なども参加しています。そして伊東さんが公演に参加しないときは、三宅裕司さん主宰による「熱海五郎一座」と名称が変わります。その名前の由来は、東京から伊豆方面に行くとき「熱海」は「伊東」の手前、「五郎」は「四朗」の次、だからだそうです。

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